この記事の要点
主な来訪路線と経路の分かりやすさから主起点を一つ選び、段差回避や別方面利用者に意味がある場合だけ副起点を別図で示します。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
すべての駅を同じ大きさで載せ、来訪者が自分に合う起点を選べず、地図も複雑になっている
自分で整理する手順
- 来訪者が使う路線・方面の実績を整理する
- 各駅の改札から入口まで同条件で歩く
- 分岐数、段差、横断、利用可能時間を比較する
- 主経路と副経路を選んだ理由を明文化する
駅の数より選ぶ理由を示す
二つの駅から徒歩八分でも、一方は出口から一本道、もう一方は地下街と複数交差点を通るなら、初来訪者には前者が向きます。路線の利用者数、改札からの分岐、段差、横断回数、夜間通行可否を同じ条件で比べます。主起点はサイトや予約メールで一貫して案内し、副起点は特定路線や段差回避など明確な利点がある場合に限ります。
単に検索対策のため駅名を増やすと、利用者の判断を難しくします。
一枚に全経路を重ねない
駅ごとに色を変えて一本の地図へ重ねると、合流点や目的地付近で線が混ざります。主経路を最初に見せ、副経路はタブではなくJavaScriptがなくても読める別図・別見出しで用意します。印刷物で一枚にする場合は上下の小図に分け、共通の入口拡大図だけ共有します。
色に加えて駅名と線種を明記し、白黒印刷でも識別できるか確認します。掲載媒体のサイズに応じて駅数を減らす判断も必要です。
乗換便利と徒歩便利を混同しない
遠方から乗換回数が少ない駅が、必ずしも徒歩で分かりやすいとは限りません。サイトでは『○○線からはA駅』『段差を避けるならB駅』のように利用者の条件と結びつけます。鉄道の運行や駅設備は変化するため、公式情報と現地を定期確認します。
所要時間は信号待ちや歩行速度で変わる目安とし、バリアフリー利用可否を保証せず、必要に応じて交通事業者・施設へ事前確認できる導線を示します。
制作を依頼する目安
- 三駅以上と複数路線を利用者別に整理する必要がある
- 地下通路を介し階層表現が必要
- 多媒体で主副ルートの見せ方を統一したい
依頼時に渡す情報
- 候補駅・路線・改札・出口
- 方面別の来訪割合
- 各経路の実測条件
- 分岐・段差・横断回数
- 出口利用時間
- 主起点と副起点の選定理由
- 各入口の写真
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 直線距離だけで最寄りを決めていない
- すべての駅を同格に見せていない
- 改札と出口まで指定した
- 段差回避の選択肢がある
- 所要時間の測定条件が同じ
- 路線・出口変更の確認日がある