この記事の要点
広域の位置関係を示す選択図と、駅ごとの詳細経路を分け、距離だけでなく階段、混雑、利用時間など選択に必要な条件を添えます。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
すべての駅からの道順を一枚へ重ねた結果、線が交差し、出口番号や推奨対象が読み取りにくくなっている。
自分で整理する手順
- 利用実績の多い駅・路線・出口を問い合わせ記録から順位付けする
- 駅ごとに出口から施設入口まで歩き、距離、段差、信号、所要時間の条件を記録する
- 最初に駅を選ぶ比較表を置き、その後へ駅別の経路図を配置する
- Webでは該当駅へ移動できる目次を付け、小型印刷物では主要駅だけに絞る
最寄り駅ではなく選び方を先に示す
直線距離が最短の駅でも、出口までの移動が長い、階段しかない、乗り換えが複雑といった場合があります。一駅だけを『最寄り』と断定せず、「徒歩距離が短い」「階段を避けやすい」「この路線から乗り換え不要」のように条件を示します。来訪者は自分の出発地や荷物、移動しやすさに合わせて駅を選べます。
所要時間は歩行速度や信号で変わるため目安とし、測定した出口を明記します。
一枚の全体図と駅別の詳細図を役割分担する
複数駅の経路を一枚にすべて描くと、色線が交差して、どの出口からどの線をたどるか分かりにくくなります。全体図では駅と目的地の位置関係、推奨対象だけを示し、曲がり角や目印は駅別の詳細図へ移します。Webなら駅名のボタンから該当図へ移動でき、印刷物なら表裏や別枠へ分けられます。
線は色だけに頼らず番号や線種も併用し、モノクロ印刷でも追えるか確認します。
出口変更と工事を更新条件に組み込む
駅の工事、地下通路の閉鎖、出口番号の変更は案内全体へ影響します。地図の元データには、駅ごとの確認日、参照した公式情報、現地確認者を記録し、変更情報を得たときに該当図だけを差し替えられる構成にします。交通機関の地図やロゴを使う場合は、それぞれの利用条件を確認します。
公開前には異なる駅を使う複数人に試してもらい、特定の駅だけ説明が不足していないかを点検します。
制作を依頼する目安
- 三つ以上の駅と複数出口があり、媒体ごとの情報階層設計が必要になる
- 地下通路や連絡口の開放時間など、条件付き経路を分かりやすく整理したい
- 鉄道利用者以外のバス・車ルートも含めて統一した案内体系を作りたい
依頼時に渡す情報
- 利用候補となる駅・路線・出口の一覧
- 駅ごとの主な来訪者と利用頻度
- 各出口から入口までの現地確認記録
- 階段を避ける出口と経路
- 地下通路や建物連絡口の利用可能時間
- 掲載媒体ごとのサイズと優先する駅
- 工事や出口変更など既知の予定
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 駅名だけでなく路線名と出口を区別した
- 『最寄り』を距離だけで一律に決めていない
- 駅ごとの線が凡例なしでも識別できる
- 閉鎖時間がある地下経路に条件を添えた
- 媒体が小さい場合は主要経路に絞った
- 各経路を現地で照合し、確認日を記録した