この記事の要点
正確さが必要な交通骨格と、魅力を伝える誇張表現を分け、距離・所要は確認済みの補助情報で補う。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
名所のイラストを大きくするうちに道路のつながりや距離感が崩れ、移動手段を選べない。
骨格と物語を二層にする
観光マップには、移動を助ける骨格と、行ってみたいと思わせる物語の二つが必要です。駅、幹線道路、川、地域の入口は位置関係を保ち、名所のイラストや季節の見どころは訪問の優先度に応じて強調します。景観の楽しさと道路の接続を別の層で設計すれば、どこを模式的に誇張したかも説明しやすくなります。
誇張した部分を補助情報で支える
建物を実際より大きく描くなら、地点間の距離や徒歩目安を別に示し、隣接して見える場所がすぐ隣だと誤解されないようにします。方位、縮尺の扱い、模式図であることを媒体に合う位置へ明記します。正確な経路探索が必要な場合は、一般のWeb地図も併用します。
営業情報は地図から更新しやすくする
観光施設の営業時間、休館日、バス停名は変わりやすい情報です。地図の背景へ固定せず、番号付き一覧や公式ページなど差し替えやすい場所に分け、確認日と出典を記録します。名所イラストの著作権と改変可能範囲も台帳へ残し、次年度版で必要な部分だけ更新できるようにします。
自分で整理する手順
- 駅・主要道路・地域境界の骨格を整理する
- 来訪者に選んでほしい見どころを優先順位付けする
- 誇張する対象と位置を動かさない対象を決める
- 徒歩・公共交通・車の接続を現地で確認する
制作を依頼する目安
- 広域の複雑な道路を読みやすく模式化する
- 複数権利者の建物・キャラクターを描く
- 多媒体展開と長期更新を見据えた元データが必要
依頼時に渡す情報
- 駅・幹線道路・河川を固定した位置骨格
- 大きく描く観光資源の優先順位表
- 地点間距離と利用できる交通手段
- 建物や名物を描写する許諾の証跡
- 開館時間・休業日を分離する更新欄案
- 背景絵を改変できる納品権限の条件
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 誇張後も主要道路の接続を保っている
- 近接して見える遠距離地点へ補足を付けた
- 模式表現を測量精度の図に見せていない
- 経路探索が必要な場面へWeb地図を併用した
- 施設営業時間を背景イラストへ固定していない
- 二次利用する媒体が許諾範囲内である