この記事の要点
開催中の運用はイベント図、地域を巡る選択肢は観光図、建物内部の移動は館内図とし、必要なら入口など接続点だけを共有する。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
「案内図」と一括りにして、期間限定設備、地域の移動、建物内部の分岐を一枚へ詰め込み、用途が曖昧になる。
期間と範囲で三つを区別する
イベント会場図は、開催日・時間帯に来場者がどこを使えるかを示します。観光マップは地域の位置関係や回遊先を、フロアマップは建物内の階や部屋への経路を扱います。見た目ではなく「いつ、どの範囲を、何のために案内するか」で必要な図を選んでください。
一枚にせず接続点をそろえる
イベント会場図には受付、入退場口、トイレ、待機場所など当日の設備を優先します。観光マップには立ち寄り先と移動区間を、フロアマップには現在地と階移動の接続を残します。別の種類の図を参考にする場合も、そのまま設備や縮尺を流用せず、案内の終点に必要な情報を選び直します。
担当と更新日も分ける
臨時設備や時間帯で変わる入口は、常設情報と分けて管理します。全体の位置関係は共通図、当日の会場内は詳細図という組み合わせも可能です。図を分ける場合は同じ入口名・接続記号を使い、見比べた人が次の図のどこから進めばよいかを示してください。
自分で整理する手順
- 案内する期間が一日・季節・常設のどれか決める
- 対象範囲を会場内・地域・建物内に分ける
- 来訪者が次に選ぶ行動を一つ定める
- 複数図が必要なら入口や駅を共通番号でつなぐ
制作を依頼する目安
- 地域と複数施設をまたぐ案内体系を作る
- イベントごとに常設館内図へ差分を重ねる必要がある
- 印刷・Web・現地サインを統合設計する
依頼時に渡す情報
- 案内対象を一日・季節・常設に分けた表
- 会場内・地域内・建物内それぞれの範囲線
- 広域面と階別面を結ぶ入口コード
- 催事担当・観光担当・施設担当の責任境界
- 交通接続点で使う統一呼称の台帳
- 用途ごとに想定する改訂頻度と発行媒体
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 期間限定受付を常設設備として描いていない
- 道路と廊下を同じ縮尺に見せていない
- 広域側の終点と館内側の始点が一致する
- 地域回遊面へ室内の細部を詰めていない
- 店舗休業と建物改装を別担当が確認した
- 接続地点の改称を三種類すべてへ反映した