この記事の要点
医院の案内では距離の短さだけでなく、段差や勾配、休憩できる地点、雨天時の動線、受付までの移動を示し、無理のない経路を本人や付き添いが選べるようにします。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
最短距離だけを示した地図では、階段、急な坂、横断歩道、休める場所、車いす対応入口など移動負担を判断できない。
自分で整理する手順
- 駅・バス停・降車場所から受付までを、歩行速度を急がずに実際にたどる
- 階段、坂、段差、信号、ベンチ、屋根の有無を経路ごとに記録する
- 最短経路と段差を避ける経路を混同しないよう、所要の目安とともに分ける
- 入口から受付、エレベーター、車いす置き場までを写真と文章で補う
最短と負担の少ない経路を分けて考える
徒歩五分という案内でも、途中に長い階段や急な坂があれば、患者によっては別の出口から平坦な道を進むほうが負担を抑えられます。地図には一つの正解を押し付けず、最短経路と階段を避ける経路を線種や記号で区別します。時間表示は実測した条件で変わるため目安として扱い、信号待ちや休憩を含まない場合はその点も添えます。
本人や付き添いが体調と移動手段に応じて選べる情報にします。
駅出口から受付まで案内を切らさない
医院の建物へ着いても、道路側の段差、別棟の入口、受付階で迷うことがあります。駅出口から玄関までだけで案内を終えず、段差を避ける入口、エレベーター、受付カウンターまでを連続して確認します。地図では屋外と館内を分け、入口の名称を両方で統一します。
写真を使う場合は大きな文字で次の行動を添え、画像が読めない人にも本文で同じ要点が伝わるようにします。
読みやすさと現地情報を定期的に点検する
細い線や薄い配色は、スマートフォンの屋外画面や小さな診察券では見分けにくくなります。文字を十分に大きくし、経路の違いは色だけでなく実線・破線や記号でも区別します。駅設備、工事、送迎場所の運用は変わる可能性があるため、担当者が決めた周期と変更連絡のたびに現地を再確認します。
案内は移動の安全や到着を保証するものではなく、必要に応じて事前連絡先も併記します。
制作を依頼する目安
- 複数のバリアフリー経路があり、勾配や距離を比較して図示する必要がある
- 送迎車、公共交通、徒歩の動線が交差し、安全面を含む整理が難しい
- 大判掲示、診察券、Webなど異なるサイズでも読める文字設計が必要になる
依頼時に渡す情報
- 患者がよく使う駅出口とバス停
- 階段を使わない経路の現地記録
- 坂、段差、横断歩道の位置と写真
- 休憩できる場所や屋根のある区間
- 送迎時に利用できる降車場所の運用
- 車いす対応入口から受付までの導線
- 大きな文字が必要な掲載媒体と寸法
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 最短経路を誰にでも適した経路と断定していない
- 駅のエレベーター出口と地上出口を現地で確認した
- 段差のない入口と通常入口を区別した
- 休憩点や周辺施設の利用可否を勝手に保証していない
- 文字サイズと色の違いだけに頼らない記号を確認した
- 医院担当者が経路を照合し、確認日を記録した