この記事の要点
道路からビル入口までの屋外図と、ビル入口から店舗扉までの館内案内を分け、同じ入口記号と番号で接続すると、利用者が現在地を見失いにくくなります。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
目的地のピンや外観写真だけでは、どのビル入口を使い、入館後にどの階段やエレベーターへ進むかが伝わらない。
自分で整理する手順
- 道路から見えるビル名、入口、テナント表示の位置を来訪方向ごとに確認する
- 入館から店舗までの分岐を、入口、エレベーター、階、廊下、扉の順に記録する
- 屋外図と館内図の接続点へ共通の番号や記号を付ける
- 警備や営業時間による入館経路の違いを文章で補足する
二つの入口を同じ縮尺で描かない
道路からビルを探す段階では交差点や建物外観が必要ですが、入館後はエレベーター、階数、廊下の曲がり角が重要です。この二つを一枚へ同じ細かさで詰めると、屋外の経路は小さくなり、館内の位置関係も読みにくくなります。そこで屋外図はビル入口まで、館内図はその入口から店舗扉までに分けます。
二つの図には「A入口」など共通記号を置き、利用者がどこで図を切り替えるかを明確にします。
エレベーターを降りた向きまで言葉にする
館内では、図の上方向と利用者が向いている方向が一致しないことがよくあります。「五階で降りて左」だけでは、扉の開く向きやエレベーターの号機によって解釈が変わります。「扉が開いたら案内板を正面に見て右へ」のように、現地で確認できる対象を基準に文章を添えます。
複数のエレベーターホールがある場合は、入口から使う号機まで指定し、別の号機から到着した場合の戻り方も短く示します。
営業時間外の導線は通常案内から分離する
ビルの正面玄関が閉まる時間帯に営業する店舗では、昼用の経路をそのまま見せると閉鎖扉へ誘導してしまいます。曜日と時刻を明記した時間外案内を別枠にし、通用口の外観、インターホン、警備受付など必要な行動を順番に示します。防犯上公開できない情報や館内写真がないか、施設管理者の許可も確認します。
運用変更が起こりやすいため、確認日と連絡を受ける担当者を決めておきます。
制作を依頼する目安
- 来訪時間や曜日によって正面玄関、通用口など利用可能な入口が変わる
- 同名棟や複数エレベーターがあり、館内の分岐を立体的に整理する必要がある
- 施設管理者のサイン計画や掲示規則に合わせた図面・表示設計が求められる
依頼時に渡す情報
- ビルと店舗それぞれの正式名称
- 道路側から見た使用可能な入口の写真
- 入館可能な曜日・時間帯と例外
- 利用するエレベーターまたは階段の位置
- 降りた階から店舗扉までの連続写真
- 車いすやベビーカーで使える経路
- ビル管理者が定める地図・ロゴ・館内情報の利用条件
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- ビル入口と店舗入口を同じ『入口』だけで表していない
- 屋外図から館内案内へ移る地点が一致している
- エレベーターの号機や降りる階を確認した
- 時間外入口を通常入口と見間違えない表現にした
- 館内写真やフロア情報の掲載許可を管理者へ確認した
- 初訪問者が現地で照合し、確認日を記録した