この記事の要点
改札ではなく指定出口を起点、実際に使う入口を終点にし、通常歩行で複数回測り、条件と幅のある目安として示します。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
駅名からの概算や速歩きの記録を載せ、来訪者の実感と合わず、遅刻や問い合わせにつながる
自分で整理する手順
- 掲載する起点と終点を現地名称で固定する
- 来訪時間帯に通常歩行で複数回計測する
- 信号待ち・混雑・坂を含む条件を記録する
- 端数処理と注記のルールを媒体間で統一する
起点と終点が違えば数字も変わる
『駅から徒歩五分』でも、ホーム、改札、地上出口のどこから数えるかで大きく変わります。アクセス案内では採用した出口の地上地点を起点とし、来訪者が使う建物入口を終点に固定します。ビル入口から店舗受付まで時間がかかる場合は、屋外経路と館内移動を分けて示します。
住所間の直線距離や地図サービスの自動値だけで決めず、地図と同じ経路を実際に歩いて測ります。
最短記録ではなく再現できる目安
担当者が道を知った状態で速く歩いた一回の記録は、初来訪者の目安になりません。通常の速度で複数回測り、信号待ちや混雑がある時間帯も確認します。結果は必要以上に細かな秒数にせず、『約七分』など幅を含む目安にします。
高齢者、子ども、荷物が多い人、車いす利用者には条件が異なるため、一つの数字で全員へ到着時間を保証する表現を避けます。
媒体ごとの表記を一つの記録から管理する
名刺では『A駅3番出口から徒歩約7分』、Webでは経路条件を詳しく説明するなど、媒体ごとに文字量は変わります。それでも元となる起点、終点、計測日、値は一つの管理表へ集約します。入口移転、工事、信号変更があれば再計測し、古い印刷物の在庫や掲載ページを洗い出します。
特定の表示基準が適用される広告・不動産等では、一般案内とは別に関係法令や専門家の確認を行います。
制作を依頼する目安
- 複数経路・利用者層別の比較表示が必要
- 法令や業界基準に沿う表示確認が必要
- 地図・文章・予約システムの案内をまとめて整えたい
依頼時に渡す情報
- 起点となる出口
- 終点となる入口
- 計測日時と天候
- 歩行条件
- 各回の計測値
- 信号・坂・混雑要因
- 掲載予定媒体と文字量
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 駅中心点から機械的に測っていない
- 入口までを計測した
- 一回の最短値だけを採用していない
- 個人差のある目安と分かる
- バリアフリー経路を同じ時間で扱っていない
- 経路変更後に再計測する仕組みがある