この記事の要点
雨天経路は屋根の長さだけで決めず、路面、排水、段差、通路時間、入口での傘の扱いまで確認して別案内にします。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
晴天時の最短路が雨では滑りやすい、冠水する、地下入口が閉まるなど、案内どおりに進みにくい
自分で整理する手順
- 雨天時に無理のない範囲で経路の路面と排水を確認する
- 地下道・アーケードの利用時間と閉鎖日を調べる
- 濡れにくさと段差の少なさを比べる
- 通常経路との差分だけを分かりやすく下書きする
濡れない道と安全な道は同じとは限らない
屋根のある地下入口へ急な階段を下りる経路より、少し濡れても緩やかな地上路のほうが使いやすい人もいます。雨天案内では、屋根付き区間、階段、坂、滑りやすい舗装、水がたまりやすい横断部を分けて示します。『雨でも安心』と一括りにせず、利用者が条件を見て選べる表現にします。
豪雨や積雪時には通常の案内図で安全を保証できないため、公的な気象・交通情報を優先します。
地下通路の営業時間を確認する
商業施設内の連絡通路や地下街は便利でも、早朝・深夜・休館日に扉が閉まることがあります。施設の公式情報と現地掲示で利用時間を確認し、閉鎖時に地上へ戻れる地点を示します。経路途中の店舗を通り抜ける案内は、利用許可や運用が不明なまま掲載しません。
確認日を制作元データに残し、季節営業や工事の終了時に再点検できるよう、通路名と管理主体も記録します。
入口到着後の動作まで考える
雨の中で入口を見つけても、庇がなく傘を畳む場所が狭い、濡れた床で滑る、別の扉しか開かないということがあります。来訪者が立ち止まれる位置、傘置き、受付までの床面を施設側で確認します。地図には入口を明確にし、詳しい注意は文章で補います。
雨天写真を公開するときは周囲の人物や車の番号に配慮し、非常時の避難経路図と日常アクセス案内を混同しないようにします。
制作を依頼する目安
- 地下・地上をまたぐ複層経路で図解が複雑
- 豪雨時の閉鎖や避難情報と一般案内を明確に分ける必要がある
- 施設入口のサインや傘置きまで一体で改善したい
依頼時に渡す情報
- 通常経路と雨天候補
- 屋根付き区間
- 滑りやすい坂・段差
- 地下通路の利用時間
- 冠水・閉鎖時の公式情報源
- 入口と傘置き位置
- 確認日と天候条件
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 屋根が途切れる区間を隠していない
- 荒天時も安全と断定していない
- 地下通路の閉鎖時間を確認した
- 滑りやすい近道を主経路にしていない
- 警報時は公的情報を優先すると示した
- 雨天経路が受付までつながる