この記事の要点
色に意味を任せず、実線・破線・太さ・番号・形状を併用し、低品質の白黒コピーまで実出力して確認します。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
青と赤で区別した経路が白黒で同じ灰色になり、薄い道路や小さな注意記号がコピーで消える
自分で整理する手順
- 地図をグレースケール表示して区別できない要素を探す
- 経路・道路・注意へ異なる線種と記号を割り当てる
- 家庭用印刷・コピー・PDFで実寸出力する
- 複数回コピーした状態でも入口と経路を確認する
色相ではなく明度と形を変える
青と赤はカラー画面で違っても、白黒化すると近い灰色になる場合があります。主経路を太い実線、代替経路を破線、立入不可を斜線など、形と線種に役割を持たせます。入口は塗り色だけでなく枠や記号、文字で強調します。色覚の違いにも同じ対策が役立ちます。
ただし記号を増やしすぎると凡例が必要になるため、案内目的に不要な区分を減らして、重要な二、三種類を明確にします。
コピーで失われる細部を試す
制作データから直接出した高品質PDFが読めても、受付でコピーされ、さらにFAXや再コピーを経ると薄い線が飛び、黒い面がつぶれます。想定する最も厳しい環境で原寸出力し、駅出口、曲がり角、入口、注意が残るか確認します。細線を一律に太くすると道路間隔が埋まるため、不要な道路を削って余白を確保します。
網点や薄い写真背景に重要文字を重ねないことも大切です。
カラー版とは別の確認済み書き出しを持つ
プリンター任せの自動白黒変換は機種ごとに結果が変わります。共通マスターから白黒用に濃度と線種を調整した版を作り、用途名と確認日をファイル名へ付けます。内容更新時はカラー版だけ直して白黒版を忘れないよう、媒体台帳で両方をひも付けます。
印刷会社へ渡す場合はカラーモード、黒の作り方、最小線幅など仕様を確認し、校正紙で最終判断します。
制作を依頼する目安
- 複雑な複数経路を白黒で整理する必要がある
- 特色・商業印刷の色管理が必要
- アクセシビリティ基準を含むデザイン監修を受けたい
依頼時に渡す情報
- カラー元データ
- 想定印刷・コピー環境
- 仕上がり寸法
- 必須の経路区分
- ブランドカラー
- 印刷会社の仕様
- 白黒版の用途
- 納品形式
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 色なしで主経路を追える
- 実線と破線の凡例がある
- 薄い灰色の文字が消えない
- 原寸コピーで入口名が読める
- QRが白黒でも読める
- カラー版と白黒版の内容が一致する