この記事の要点
手描き原稿に起点・経路・入口・残す目印を注記し、現地写真と確認日、用途寸法、希望納品形式、権利条件をそろえて依頼します。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
写真一枚だけを渡し、どの線が道路か、目印が現存するか、縮尺や入口の意図が制作者へ伝わらず手戻りになる
自分で整理する手順
- 原稿を影なく真上から高解像度で撮影・スキャンする
- 起点、目的地、経路、入口へ番号と注記を加える
- 古い目印と現地の違いを歩いて確認する
- 掲載媒体と必要な編集可能形式を決める
上手な絵より正しい関係を渡す
清書の元になる手描き地図は、線がまっすぐでなくても構いません。重要なのは、どの駅出口から始まり、何本目を曲がり、道路がどこで接続し、入口が建物のどちら側かです。経路へ太線を引き、起点、曲がり角、目的地に番号を振ります。省略した道や位置を強調した箇所も注記すると、制作者が絵の形を正確な縮尺だと誤解しません。
測量図ではなく案内用の模式図である目的も共有します。
古い原稿は現在地と照合してから渡す
長年使った手描き地図には、閉店した店舗、改称した駅出口、移設前の入口が残ることがあります。起点から実際に歩く・走るなど対象の交通手段で確認し、残す目印と削除する目印を明記します。地図サービスは確認の補助にできますが、画面をそのままトレースするよう依頼せず、公式情報と現地を照合します。
写真には撮影日と向きを付け、通行人や表札など不要な個人情報を除いて渡します。
用途と納品形式で見積もりを具体化する
名刺一面の簡易図と、大判看板・Web・チラシへ展開する地図では、必要な細部とデータ形式が違います。仕上がり寸法、縦横、色数、印刷会社の仕様、Web表示幅を伝えます。将来の修正を想定するなら、PDFやPNGだけでなく編集可能データの納品可否、使用フォント、イラスト素材のライセンスを確認します。
商用利用、媒体追加、修正回数、著作権の扱いを見積もり前に合意し、完成後は原寸と現地で照合します。
制作を依頼する目安
- 道路関係が曖昧で大幅な再構成が必要
- 複数媒体・複数サイズに耐えるベクターデータが必要
- オリジナルの作風や商用利用条件まで整えたい
依頼時に渡す情報
- 手描き原稿のスキャン
- 正しい住所と入口
- 採用する起点・経路
- 現地写真と確認日
- 残す・消す目印
- 仕上がり寸法と媒体
- ブランドカラー・作風参考
- 納品形式・商用利用・修正範囲
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 道路の接続と曲がり角を注記した
- 現在の入口と目印を現地確認した
- 実在地図の無断トレース原稿でない
- 仕上がり寸法を伝えた
- 編集可能データの納品有無を確認した
- 著作権・商用利用・二次利用条件を合意した