この記事の要点
起点が一つで分岐が少なく、小さなWeb案内だけなら自作を検討できます。複数経路、印刷入稿、独自作風、多言語、継続更新が絡む場合は、必要資料を整理して見積もりを比較します。
必要な項目から読む
選ぶ前に整理しておきたいこと
作図ソフトを扱えるかどうかだけで自作を決め、印刷すると文字がつぶれる、修正できる元データがない、権利確認の必要な素材を混ぜるなど、公開直前に作り直しが発生する。
自作に向くのは、範囲と用途を絞れる地図
一つの駅出口から一本道に近い経路を、Webページだけで案内するなら、必要な道路と二、三の目印に絞った自作図で足りる場合があります。大切なのは作図ソフトの機能ではなく、情報を減らす判断と、第三者が現地で照合する工程を確保できることです。
既存のWeb地図画面をそのまま写すのではなく、自分で確認した事実情報から模式化し、利用する地図データやアイコンがある場合は提供元の条件を個別に確かめます。
外注費は絵を描く時間だけでは決まらない
見積額は、地図の範囲、経路の数、目印の数、作風、校正回数、納期、納品形式などで変わります。依頼前の資料が曖昧だと、制作者は確認作業を含めて見積もるか、範囲外の修正が後から発生しやすくなります。
同じ条件表を複数の候補へ渡し、価格だけでなく、どこまで情報整理を支援するか、印刷用とWeb用の展開を含むか、修正可能なデータが必要かを比較すると判断しやすくなります。
途中まで自作して依頼する場合の注意
手描きメモや仮図は、起点と目印を共有する資料として役立ちます。ただし線の位置や比率をそのまま正解として清書してほしいのか、情報を組み直してほしいのかを明確にしてください。後者なら、迷われた場所や優先する交通手段も添えます。
自作データに第三者の地図画像、書体、アイコンが混ざっていると再利用できない場合があるため、入手元を記録し、判断できない素材は参考資料として区別します。
自分で整理する手順
- 必要な経路、媒体、サイズ、言語、更新予定を一枚にまとめる
- 自作する場合の作業時間と、現地確認・修正に必要な人を見積もる
- 架空の線や記号で小さな試作を作り、実寸で読めるか確認する
- 外注候補には同じ依頼条件を渡し、作業範囲と納品形式を比べる
制作を依頼する目安
- 複数の駅・駐車場・入口を一貫した優先順位で整理する必要がある
- 名刺、チラシ、看板、Webへ異なる比率で展開する
- 印刷会社の入稿条件に合うデータや編集可能な元データが必要
- 多言語、ピクトグラム、色覚に配慮した情報設計をまとめて検討したい
- 短納期で校正と現地照合まで終える進行管理が必要
依頼時に渡す情報
- 利用目的と案内対象の優先順位
- 地図に含める起点・分岐・入口の一覧
- 掲載媒体ごとの仕上がりサイズ
- 希望する雰囲気と避けたい表現
- 手元にある住所、略図、写真、文章
- 希望納期と校正を返せる日程
- 必要な納品形式と将来の修正方法
- 商用利用や二次利用の予定
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 自作と外注で比較する作業範囲が同じになっている
- 作図以外に資料整理、校正、現地確認の時間を見込んでいる
- 納品形式と追加修正の条件を確認している
- 印刷物は実寸で文字と線を確認できる
- 利用する素材の出所と利用条件を確認している
- 公開後の更新担当と元データの保管方法が決まっている