この記事の要点
館内図は全体像、分岐サインは次の方向、室名サインは到着確認を担当させ、用語と記号を一つの体系にする。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
入口の大きな館内図だけに情報を集め、実際の分岐点や目的室前に次の判断材料がない。
一枚の地図では歩き続けられない
フロアマップは位置関係を把握するため、現地サインは分岐で次の行動を決めるために使います。図に経路が載っていても、曲がり角に目印がなければ迷いは残ります。まず迷われる分岐を洗い出し、地図を置く地点と矢印を置く地点を分けて決めてください。
名称と記号を同じ辞書で管理する
受付、ホール、棟名などの呼び方を、案内図と現地サインで統一します。正式名称が長い場合は、略称と正式名称の対応を名称表へ残します。同じ目的地を「受付」「案内所」と使い分けるときは、それが同じ場所だと分かる補足が必要です。
現地で見える順番を検証する
サインの設置予定位置に立ち、来訪者の進行方向から文字と矢印を確認します。扉が開いた状態、掲示物や人がある状態でも隠れないかを見てください。紙面上の文字サイズだけで読みやすさを決めず、実寸と設置環境で調整します。
自分で整理する手順
- 問い合わせが生じる目的地と分岐を記録する
- 入口・分岐・到着の三種類の情報を分ける
- 各地点で必要な一つの判断をサインへ割り当てる
- 図とサインを追って初見者に歩いてもらう
制作を依頼する目安
- サインの設置位置や視認距離の設計が必要
- 既存サインの表記が部署ごとに不統一
- 建築・消防設備を妨げない施工確認が必要
依頼時に渡す情報
- 問い合わせが多い廊下分岐の記録
- 入口・方向・室名サインの全設置写真
- 正式名と短縮呼称を結ぶ用語台帳
- 棚や開扉で視界が遮られる時間帯
- 壁面ごとの取付高さ・閲覧方向の採寸
- 改称時に交換する媒体と担当部署一覧
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 全体把握と次の一方向を同じ札へ詰めていない
- 曲がる前の位置から方向表示を視認できる
- 地図・天井札・扉札の名称が統一された
- 開いた防火扉の裏へ案内板が隠れない
- 低い目線でも矢印の向きを読み取れる
- 非常口表示と誘導サインが競合していない