この記事の要点
危険の名前ではなく取るべき行動を短い言葉と記号で示し、保護者向け情報と子ども向け情報の層を分ける。
必要な項目から読む
どこで案内が途切れるのか
危険箇所を赤色や抽象的な注意マークだけで示しても、子どもが何をしてはいけないか理解できない。
危険名より行動を伝える
「危険」「注意」だけでは、子どもは止まるのか迂回するのか判断できません。車が横切る場所には「ここで止まる」、水辺には「大人といっしょ」のように、その場で取る行動を一つに絞ります。保護者には理由と見守り地点を別の説明で示します。車路の手前に描く足形や停止線は、現地にも同じ形を置くと行動へ結び付きます。
難しい漢字ではなく「とまる」「おとなとわたる」と短く示します。
楽しい絵と案内記号を競わせない
イラストを増やす前に、入口、受付、目的の部屋、トイレ、立入禁止区画を読み分けられるか確認します。遊びの場所と通路を似た色で塗ると、進める範囲が曖昧になります。装飾は経路線や設備名に重ねず、引率者が子どもへ短い言葉で伝えられる名称を使ってください。
一般案内と安全管理を区別する
来場者向け地図に注意点を載せても、それだけで施設の安全計画や法定掲示を満たすわけではありません。危険箇所と推奨行動は安全管理者に確認し、緊急時の避難経路や消防設備に関する図は、所管基準に沿う別の確認工程へ回します。安全担当には絵柄の印象ではなく、示した地点と指示内容を確認してもらいます。
防災上の表示へ独自キャラクターを流用せず、公的な記号との区別を保ちます。
自分で整理する手順
- 子どもの目線の高さで主要動線を歩く
- 車路、水辺、段差など行動が必要な地点を絞る
- 「止まる」「大人と通る」など短い表現にする
- 子どもと保護者に図を見てもらい意味を確認する
制作を依頼する目安
- 年齢層が広く文字と記号の設計が難しい
- 安全管理者や施設規程との確認が必要
- 屋外遊具と館内を一つの体系で案内する
依頼時に渡す情報
- 子どもの目線高で撮った出口・階段・水辺写真
- 施設が定める禁止行動と推奨行動の対照表
- 保護者が付き添う必要のある境界地点
- 対象年齢別に読める語句とふりがな方針
- 床へ設置できる停止線・足形の寸法
- 採用イラストの使用範囲と安全担当の承認
公開前の確認項目
未確認の項目を残さず、該当しないものはその理由も記録します。
- 注意マークの隣に取るべき動作を書いた
- 車路手前の停止位置が現地表示と重なる
- 遊具イラストが警告記号より目立っていない
- 低い掲示位置でも経路線を指で追える
- 独自キャラクターを非常口表示へ転用していない
- 子ども本人が記号の意味を説明できた